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健康に悪いとわかっていても、なかなかやめられないのがたばこです。「たばこがやめられないのは、意志が弱いから」という言葉をよく耳にしますが、これは必ずしも正しくありません。1988年に出版されたアメリカ公衆衛生長官の「ニコチン依存」に関する報告書は、今までに行われたたばこの依存性に関する研究成果をレビューし、たばこに含まれるニコチンがヘロインやコカインと同様の依存性薬物であり、喫煙習慣の本質がニコチンという薬物に対する依存症であると結論づけています。つまり、たばこがなかなかやめられないのは、喫煙者が程度の差はあれ、ニコチン依存、いわゆる「ニコチン中毒」に陥っているからです。また、たばこを毎日吸うことによって喫煙が日常習慣化し、そのため精神的、心理的にたばこに依存してしまうこと(心理的依存)も、たばこをやめにくくしている大きな原因です。
 アメリカ精神医学会は、「ニコチン依存」の診断基準として、
(1)数週間以上にわたる毎日のニコチン摂取、(2)ニコチン摂取の急激な中止または減量によるニコチン離脱症状の出現、をあげています。ニコチン離脱症状には、(1)ニコチンへの渇望、(2)易刺激性、欲求不満または怒り、(3)不安、(4)集中力の低下、(5)落ちつきのなさ、(6)心拍数の減少、(7)食欲の亢進または体重の増加があり、これらのうち少なくとも4項目が出現することを診断の条件としています。

 

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Changed at 2008/02/20(水) 10:06